Apple M1 ProのMacBook Proは一般人に必要か。
2023/01/14
Apple M1 Pro/M1 Maxのチップが搭載されたMacBook Pro 14/16インチは、2020年に発表されたApple M1チップが搭載されたMacBook Pro 13インチモデルの上位版モデルとなる、プロクリエイター向け史上最強のMacBook ProとしてAppleが2021年に発表したノートブックだ。
すでに購入されたユーザーからも最高のマシーンであることがレビューサイトなどで評価されており、最高のMacBook Proであることは一目瞭然だ。
しかし、このMacBook Pro。一番安いモデルでも239,800円(税込)となっており、一般人にとってはオーバースペックなマシンなのではないだろうか?
私の使っていたMac(2017モデル)が壊れてしまい色々悩んだ末、Apple M1 Pro搭載のMacBook Pro 14インチを購入することになったため、その経緯含めご紹介させていただきたい。
新しいMacBook Proについて
まずは、簡単なスペックはこちら
モデル | 14インチ MacBook Pro | 16インチ MacBook Pro |
ディスプレイ | 14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ | 16.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ |
解像度 | 3,024 x 1,964ピクセル | 3,456 x 2,234ピクセル |
チップ | Apple M1 Pro またはApple M1 Max | Apple M1 Pro またはApple M1 Max |
CPU | 最大 10コアのCPU | 10コアのCPU |
GPU | 最大 32コアのGPU | 最大 32コアのGPU |
メモリ | 最大64GBのユニファイドメモリ | 最大64GBのユニファイドメモリ |
ストレージ | 最大8TBのストレージ | 最大8TBのストレージ |
バッテリー | 最大17時間駆動するバッテリー | 最大17時間駆動するバッテリー |
電源 | 67W(8コアCPU M1 Pro) 96W (10コアCPU M1 Pro、M1 Max) | 140W |
重量 | 1.6 kg | 2.1 kg |
カメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
ポート | Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3 HDMIポート SDXCカードスロット | Thunderbolt 4(USB-C)ポート x 3 HDMIポート SDXCカードスロット |
セキュア認証 | Touch ID | Touch ID |
M1チップについて
とてつもないハイスピードになっており、レビュワーの検証などを見る限り2020年モデルのApple M1チップと比べてM1 Proの時点で1.5〜2倍にまでなっているようだ。
しかしながら「2倍になったから最高だ!」というものではなく、実際のところ毎年発表されているiPhoneシリーズなんかを見てもわかるように、生活全てが変わるほどの変化はない。
あくまでも待ち時間が減る程度であり、それぞれの我慢の限度によって違う。
私は、友人が使用しているM1チップのMacBook Airを触らせてもらったが、簡単な操作では一切違いなんてなかった。
ディスプレイについて
ここは、CPU/GPUの処理速度に比べて確実に見て一瞬でわかる、新MacBook Proの大きな魅力パートだろう。
14インチだけで解像度が3,024 x 1,964ピクセルあり、簡単にいうと、だいたい3Kディスプレイ、16インチでは4Kとなっている。
もちろん一般的には不必要な解像度なわけだが、言えることは『めちゃくちゃキレイ!』
iPhoneなんかでも4Kレベルの写真、動画が簡単に撮影できるわけだが、それがそのまま再生できるわけだ。
通常のノートPCや低価格帯のモニターサイズであるフルHD(1,920×1,080ピクセル)と比べると尋常じゃない綺麗さだ。
M1チップの13インチ MacBook Proも十分綺麗だが、2,560 x 1,600ピクセルとなっており、さらに綺麗さが増していることになる。
ディスプレイの解像度は綺麗さはもちろんのこと、複数のウインドウを開くことも可能で、ブラウザとメモや動画などと一緒に表示ができるようになる。
仕事含めた作業効率アップに関してもチップの処理速度向上よりも確実にメリットがある。
サウンド
M1搭載の13インチMacBook Proを利用させてもらったのちに新しいMacBook Proで音楽を再生したところ迫力にびっくりした。
Youtubeを見るだけで、凄さの違いがわかってもらえると思う。比較動画も結構上がっているが是非、電気屋さんなどで聞き比べてみて欲しい。
音の厚み、包んでくる感覚はNetflixなどで映画を見る際に臨場感を与えてくれるでしょう。ここに関してはあくまでもオプション的要素ではあるが、大きく進化した部分であることは間違いない。
デメリットは?
デメリットとして挙げるにあたり、2020年のM1搭載のMacBook Proと比べて劣っている部分を紹介する。
サイズ・重量
13インチMacBook Proは重量1.4 kgに対して、14インチでは1.6 kg。重さに関して言えば200gくらい。
200gというと、iPhone 13 Proが203gとなっており、携帯1個分重くなることになる。携帯だけを握ると結構重く感じる人も多いだろう。
ただ、実際のところ、私はあまり重さに関しては違いはないと感じたが、やはり劣っている部分としては間違い無いだろう。
また、サイズについてはMacBook Airと比べてしまうと、一定の厚みを保っている14インチと、徐々に薄くなっていくデザインのMacBook Airでは、この大きさは更に目立つものとなるだろう。
バッテリー
チップの性能が向上したことによってバッテリーの消費が増えてしまっている。
購入、到着からまだ間もないので検証も何もないのだが、Apple公式が発表している数値を見ても、数時間レベルで駆動時間が減っている。
ノートブックたるもの持ち運んでこそ機能が発揮すると思っている私にとっては、ここも劣っている部分としていって良いだろう。
値段
最低価格が239,800円(税込)から。これはいくら大人だからといってもドキドキする金額だ。
M1チップの方であれば、MacBook Proでは148,280円(税込)から
ほぼ同じ能力のMacBook Airであれば115,280円(税込)から。こっちであれば、まだ手が届く金額だ。
Windowsを使われている方にとっては、どちらにせよお手頃価格ではないが、最近のiPhoneを購入することを考えると同じようなものと思って良いだろう。
結局、買いなのか。
まず私のMac利用用途を記載しよう。
- Webでのネット、ブログ、メールなどの作業
- 画像の管理 / 編集や簡単な動画編集作業
その程度だ。
必要最低スペックについて
1.メモリ
私は、古いMacでもメモリ16GBを利用していた。
M1のMacBook Air/Proの最低スペックではメモリが8GBだ。M1のレビューをみてもやはり8GBでの利用は流石にキツイものがあるようだ。
メインではWebでの作業となるのだが、気づいたらブラウザのタブを複数開いていることもあり、その状態で写真の管理を始めたりすることを考えると確実に16GBは必要だ。
2.ストレージ
ストレージも1TBまで必要なくても、既に写真だけで100GB以上の写真を管理している。
外付けHDDにもあるのだが、写真の他にも音楽ファイルなどもあると考えると256GBではギリギリすぎる。
やはり、最低でも512GBは必要である
値段の違いについて
最新のApple M1 Pro MacBook Pro:239,800円(税込)であるが
メモリ 16GB / ストレージ 512GBのスペックで値段を見ると、
Apple M1 MacBook Air:164,780円(税込)M1 Proとの値段差:75,020円
Apple M1 MacBook Pro:192,280円(税込)M1 Proとの値段差:47,520円
どう考えても一般の人はM1 MacBook Airの一択
この値段差とやれることを考える限り、M1のMacBook Airが最強であることがわかる。
ぶっちゃけM1 MacBook AirとM1 MacBook Proの違いはTouch BarとCPU用のファンが付いている程度だ。
M1 Proはもちろんモンスター級のCPUではあるが、オーバースペックな時点で不要なわけで、残る画面の綺麗さと音の良さを考慮しても、あくまでもここはオプションだろうから、7万5千の差を補うほどのスペックはないのだ。
結論を述べると、
「こだわりのない方は、M1 MacBook Airを買うべし!」
以上!笑
では、なぜ14インチ MacBook Proを購入したのか
上記結論がでているので、ここからは、もう完全に個人的な意見ばかりが集中します。
MacBook Airを選ばなかった理由は、動画の編集作業があるので、CPUファンがついていないデバイスは少し怖いものがあった。
理由はほぼそれだけ。
あとは、新しいガジェットが大好きな私の個人的な衝動と
せっかく15万以上払うなら長く使えるものが欲しい!
というダメな考えが先行してしまったためだ。
あえて、後付けで理由を述べるとすれば
M1チップMacだと2年で我慢できず買い替え、M1 Pro Macなら我慢して3年は使える
と仮定すると(独断と偏見で)
- M1 MacBook Air : ¥164,780 = 2年で割ると月々¥6,865
- M1 MacBook Pro : ¥192,280 = 2年で割ると月々¥8,011
- M1 Pro MacBook Pro : ¥239,800 = 3年で割ると月々¥6,661
M1で妥協すると早めに次の端末を欲しくなってしまう気がするのに対して、M1 Proの方は1年長く使えれば元が取れるからだ。
実際2017年に同じような形で購入したハイエンドMacは4年以上も壊れるまで使えていたわけで、長く使うのであれば全然問題ないと感じたわけだ。(あくまでも後付けの言い訳ですよと。)
あと、もう一つ言えるのが、Macは下取りに出したりメルカリなどで販売すれば結構な金額が返ってくること。
Macは結構人気も高く、1世代2世代くらい前の端末でも半額までならず売れたりする。
結局、これはどのMacでも言えるわけだけど、そこを考えると高いものを選んでも良い気がするよね?
よね?
まぁ、そんなクソみたいなでっち上げられた理由で購入されたわけだから、
やはり一般の方にはM1 MacBook Airを強くおすすめしたい。
M1 Pro/Maxの端末はやはりプロモデルであって、不必要に購入はお勧めできない。
それでも、
- 長く使うことを考えている(使う自信がちゃんとある)方
- Apple製品が大好きな方
- 最新モデルしか買いたくな方
はもちろんM1 ProのMacをお勧めいたします。(完全に私がそれ)
ここからはもう、
- 利用用途
- 幸福度
の2段階評価で買うべきか買わないべきかを悩んでいただきたいと思います。
一括買した時のダメージが大きいなら無利子の2年分割買も可能なわけだし、
一括で払うはずだった25万を運用しておけば、一括で買うメリットであるクレカのポイント1%よりも更に割引が大きくなる可能性だってあるわけだ。
私は悩み切った結果購入してしまったわけだが、
悩んでいる時間もものすごく楽しいので、これから買うか検討している方を非常に羨ましく思います。
少しでも私の意見が結論のヒントとなれば幸いです。
悩んで悩んで悩みまくれる「幸せな時間」をお過ごしくださいませ
参照元:Apple